断熱対策と材料選びのポイント
断熱に関する現場の課題
現場でどのような熱に関する問題、課題があるか明確にします。 例えば ①工場の生産現場で、高温設備の近辺で作業する時、設備からの輻射熱が暑く、長時間作業が困難。 ②貨物輸送の現場で、夏場の太陽光線で輸送中の商品の温度が上昇するのを防ぎたい。 ③工場、倉庫などの建物で、夏場の太陽光で室温が上昇するのを防ぎたい。 ④防災分野で、万一の火災に備えて、防火対策をしたい。熱の伝わり方で選ぶ
熱の伝わり方を考慮して、最適な断熱シートを選びます。・太陽光線、高温炉からの熱線対策は「輻射熱を遮断」なので、熱反射率の高いアルミ系の遮熱材を選びます。 ・高温設備の放熱を抑えたり、火傷防止をする場合は、「伝導熱の遮断」なので熱伝導率の低い素材(例:発泡材系、フェルト系)を選びます。
※このように、熱の伝わり方を確認しながら材料選びをします。
使用温度で選ぶ
現状の温度に応じて、最適な断熱シートを選びます。・使用環境が高温ならば、素材には高温でも変形しない、耐熱性機能の耐熱シート素材を選びます。 素材はそれぞれ耐熱温度域が異なります。
★耐熱シートについては、「温度域で選ぶ断熱・耐熱シート」をご覧下さい。
使用場所で選ぶ
使用場所に合った性能を有する最適な断熱シートを選びます。●屋内外の区別による耐候性 ※屋外で使用する場合、耐候性に優れた材料を選ぶ必要があります。 ●引張・引裂きなどの強度 ●屈折・摩耗等に対する耐久性 ●防炎、不燃、難燃性など 要求される性能に合致した材料を選びます。
用途で選ぶ断熱材料
お問合せにつきまして
材料、製品選びのご相談を承ります。 ご相談の場合は、お問合せフォーム から、以下の項目を整理されご連絡下さい。 ①熱対策の目的 ②使用温度 ③使用場所 ※なお、個人の方のお問合せには対応しておりませんので、予めご了承下さい。用途別対応断熱シート
※用途、目的に合致した材料、製品を選ぶ上で、参考にすることができます。
※弊社の断熱シートについては、下段の製品一覧をご覧ください。
対象物の場所・用途(リンクは特集ページ) | 対象物の温度 | 要求される機能 | 対応シート(弊社製品) | |
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1 | 橋梁などコンクリート打設時の断熱養生 | 夏場の遮熱、冬場の保温 | ●コンクリート用断熱養生シート | |
2 | 輸送中アスファルト合材の保温 | 耐熱・保温 | ●両面シリコーン塗布合繊耐熱シート |
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3 | OAフロアなど二重床の断熱 | 断熱、難燃 | 難燃発泡シート NH-5、NH-10 | |
4 | 建物天井、屋根裏、壁の断熱 | 遮熱、不燃性 | ●マーモルサーモDAG-020 ●アルミ箔接着シート(あーつナイ2) | |
5 | 屋外タンクの温度上昇の抑制 | 太陽光線からの遮熱 | ●アルミ箔接着シート(あーつナイ2) | |
6 | 工場、事務所のガラス窓の太陽光熱の遮断 | 遮熱、透光性 | ●窓用遮熱断熱シート アルミコーティングメッシュ | |
7 | 車エンジン、バイクマフラー熱の遮断 | 熱源からの遮熱・断熱 | ●耐炎断熱テープ 規格品、又は特注成形品 | |
8 | 炉など高温設備からの輻射熱遮断 | 耐熱、遮熱、不燃、難燃性 |
●マーモルサーモDAG-020
●アルミコーティング耐熱シート ●アルミ箔遮熱耐熱シート5451/4585 ●アルミガラスクロス貼耐炎フェルト |
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9 | 炉など高温設備の放熱抑制、保温断熱② | 耐熱、断熱、不燃、難燃性 | ●アルミガラスクロス貼耐炎フェルト ●アラミド耐熱フェルト(メタ系) ●アラミド耐熱クッションテープ(パラ系) ●複合耐熱断熱カバー |
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10 | 配管埋設時の熱からの保護 | 耐熱、断熱 | ●アルミガラスクロス貼耐炎フェルト | |
11 | 屋外配管の温度上昇の抑制② | 遮熱 | ●アルミ箔シート あーつナイ2 | |
12 | 屋内配管の保温、火傷防止 | 耐熱、断熱 | ●アルミガラスクロス貼耐炎フェルト | |
13 | 冷凍庫用低温対応カーテン | 耐寒、柔軟性 | ●シリコン塗布合繊耐熱シート(防炎) | |
14 | トラック輸送時の積荷温度上昇からの断熱保護 | 太陽光線からの遮熱 | ●断熱クッションシート ●トラック用遮熱保冷シート ●遮熱保冷カバー・ボックス |
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15 | 空輸、海上コンテナー輸送時の温度上昇からの断熱保護 | 太陽光線からの遮熱 | ●遮熱シートカバー | |
16 | トラックで鋼材輸送時の結露発生の抑制 | 太陽光線からの遮熱水分の吸収 | ●結露対策KTシート |