床暖ヒーター施工時の断熱効果テスト
耐熱発泡シートの断熱テスト
床暖施工時の
耐熱断熱発泡シートの断熱効果を、二つの簡易な床構成で比較テストをして見ました。
使用した材料は
床暖ヒータのサンプル品、耐熱断熱発泡シート、仕上げ材の塩ビタイルです。
5分ごと計45分間、表面温度を測定しました。
A)下地フローリング+床暖ヒーター+仕上げ材 (耐熱発泡シートが無い場合)
B)下地フローリング+耐熱発泡シート+床暖ヒーター+仕上げ材(耐熱発泡シートが有る場合)
断熱テストまとめ
耐熱発泡シートが無い場合
ヒーターの電源をいれて25分後に仕上げ材は35.4℃になりました。
耐熱発泡シートが有る場合
ヒーターの電源を入れて15分後に仕上げ材の温度は、35.2℃になりました。
※二重床用断熱シートはこちら
※フローリング床用断熱シートはこちら
床暖房施工時の耐熱・断熱材として利用できます。
従来の発泡断熱シート
耐熱性がなく、床暖房ヒータの下に施工する断熱シートとして適した材料とは言えませんでした。
耐熱断熱発泡シートATH-2
建物床のリフォーム時に、既設の床構造を維持しながら、床暖房施工が行われる場合がありますが、床暖房ヒータの万一の温度上昇耐えられる、アルミ蒸着の耐熱断熱発泡シートです。
「耐熱断熱発泡シート ATH-2」の製品概要
耐熱性に優れた(約100℃)「アルミ蒸着フィルム貼りの発泡シート」です。
商品名
耐熱断熱発泡シート ATH-2
基材
ポリエチレンを主としたポリオレフィン系樹脂の発泡体
構成:耐熱発泡体 + ワリフ + アルミ蒸着フィルム
製品規格
W1000mm x L 50m/巻 厚み 2㎜ 重量 70g/㎡ 熱伝導率 0.04W/M/K
特徴のまとめ
①繊維が表面に露出していないので発塵しません。
②吸水しないので水洗いが可能です。
③両面テープ、接着剤で簡単に施工できます。
④耐熱性に優れています。 耐熱温度 約100℃
⑤断熱性に優れています。 熱伝導率 0.04W/M・K
使用事例
耐熱性が高いので、床暖ヒー ター施工時の下敷き用断熱 材として利用できます。
床暖ヒーターの下敷き用
断熱材として利用
床構成:合板+耐熱断熱発泡シート+床暖ヒーター+フローリング
断熱効果の比較計算
合板と断熱シートの熱伝導率と厚みから断熱効果を計算して比較しました。
(実際のテストではなく、あくまで計算上の数値です。)
(註)スラブの上に合板、又はスラブの上に断熱シートは、一般的な床構成ではないですが、効果を計算し易くするために、あえて以下の構成にしました。
スラブの上に断熱シート2mm
室内温度 25℃、スラブの温度を5℃とします。
スラブの上に断熱シートを貼ります。
※厚み 2mm 熱伝導率 0.04W/M・K
この時、断熱シートの表面温度は何℃になるでしょうか?
答え 13℃です。
スラブの上に合板8mm
室内温度 25℃、スラブの温度を5℃とします。
スラブの上に合板を貼ります。
※厚み 8mm(計算上) 熱伝導率 0.16W/M・K
この時、合板8mmの表面温度は何℃になるでしょうか?
答え 13℃です。
※上記の数値は、あくまで計算上のものであり、実際の効果とは異なる場合があります。
耐熱発泡シートの物性表
お問合せ、ご相談について
材料、製品選びのご相談を承ります。
ご相談の場合は、お問合せフォーム から、①熱対策の目的 ②使用場所 ③使用面積 ④希望材料等をご連絡下さい。
※お問合せ対応の対象:
弊社の取引対象は法人企業のみとなっております。
個人様とのお取引、お問い合わせについては対応しておりませんので、悪しからずご了承頂きますようお願いします。