菊地シート工業㈱の公式情報通信
「マーモル®通信」 2021.5月第4週号
弊社では社内実験を行っております。
今回はケーブル防火テストの様子をお伝えします。
火花、延焼等の原因により、
ケーブルに着火し、大規模な火災に繋がる場合があります。
ケーブル樹脂が溶けたり、燃えないようにするために、
耐熱、断熱材料を選び、ケーブルに巻き付けて、
その防火性能についてテストしてみました。
テスト材料
使用素材:
①ファイアプロテクション(シリカクロス)厚み 0.7㎜
②耐炎フェルト 厚み3㎜ +ファイアプロテクション 厚み0.7㎜
テスト方法
それぞれの試験材料に約30秒間、バーナーの炎を当てました。
バーナーの炎の温度は約1200℃(推定)
A:ケーブルのみ
B:ケーブルにファイアプロテクションを巻いたもの
C:ケーブルに耐炎断熱フェルトを巻き付け、
更にファイアプロテクションを巻いたもの
ケーブル防火テストの様子
※埋め込み動画が再生できない場合は、こちらのリンク先をご覧ください。
ケーブル防火テストの結果
A:ケーブルのみ
※ケーブル樹脂に火が付き、樹脂は溶けて焦げた。
B:ケーブルにファイアプロテクションを巻いたもの
※ケーブル樹脂の表面が若干、溶けて焦げていた。
C:ケーブルに耐炎断熱フェルトを巻き付け、更にファイアプロテクションを巻いたもの
※ケーブル樹脂の表面は溶けもせず、焦げもなかった。
まとめ
耐炎断熱フェルト+ファイアプロテクションがなぜ防火効果があったのかを考えて見ると、
①ファイアプロテクションがバーナーの炎を貫通させず遮断できたこと
②耐炎断熱フェルトがファイアプロテクションから伝わる高熱を遮断できたこと
が考えられる。
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